≪鍼灸科≫ 押して、もんで、セルフdeツボ療法(15)
五枢 維道
長時間、仕事や勉強をした後、背ノビをした時に腰が反らなかったりしませんか?
そういう時は「五枢」「維道」を中心とした部分を緩めると後ろへ反らしやすくなりますよ。
「五枢」「維道」は足の少陽胆経に属し、消化器系や生殖器系の症状に使われるツボで、腰痛にも使われます。
「五枢」は骨盤の前のでっぱりである上前腸骨棘の内側にあり、「維道」は「五枢」の更に内側にあります。
「五枢」「維道」のある上前腸骨棘周辺は、内・外腹斜筋や鼠径靭帯など体幹の動きに関わる軟部組織が集まっていますので、この周辺を緩めると腰の動きの改善が期待できます。
やり方は、まずは仰向けに寝た状態で両膝を曲げます。
そのあと、中指・人差し指・薬指の三本の指でゆっくりと「五枢」「維道」あたりを押していきます。
この時に、筋の緊張が強く硬い場合は急がずに、息を吐いた時にゆっくりと押し、吸っているときは止めるよう呼吸に合わせて緩めて下さい。無理に強く押すとかえって筋肉が硬くなり、痛くなることもありますので気をつけて下さいね。
カラダが伸ばしにくいと感じる方は一度試してくださ~い。